弘前大学

「リチウム資源採取?回収技術シンポジウム2025」を開催しました

2025.04.24

弘前大学は、2025(令和7)年4月18日(金)、弘前大学創立50周年記念会館みちのくホールにおいて、「リチウム資源採取?回収技術シンポジウム2025」を開催しました。本シンポジウムは、弘前大学リチウムコア技術開発センターの設立を契機として、本学の研究成果を広く情報発信するとともに、経済安全保障の観点から特定重要物資?重要鉱物であるリチウム資源の安定確保に向けて、最新の研究動向や課題について共有する場として企画されたものです。本シンポジウムは、対面及びオンラインのハイブリッドで開催し、産官学の関係者、188体育官网-【体育娱乐】@?188体育官网-【体育娱乐】@ら約300名が参加しました。

最初の基調講演では、本学の佐々木 一哉 教授が登壇し、リチウム資源の採取および回収に関する研究成果や、国内外の動向について紹介しました。特に、リチウムの需要が高まっている現状を踏まえ、国外依存からの脱却と持続可能な供給網の形成に向けた取り組みの重要性について提言されました。続いて、政府講演として、経済産業省商務情報政策局電池産業課 青木課長から「蓄電池産業戦略と今後の方向性」と題して、国の政策動向が紹介されました。

また、リチウム資源に関わる国内有数の企業であるDOWAエコシステム株式会社、住友金属鉱山株式会社、川崎重工業株式会社、JX金属サーキュラーソリューションズ株式会社、興和株式会社が登壇し、それぞれの視点から現状と課題について講演が行われました。パネルディスカッションでは、電池サプライチェーン協議会(BASC)業務執行理事の森島氏をモデレーターとして、トヨタ自動車株式会社、中部電力株式会社、佐々木教授、企業講演者が登壇し、専門的な視点を交えながら今後の方向性について活発な議論が交わされました。

本シンポジウムは、リチウム資源を取り巻く現状と今後の課題について多角的に捉える貴重な機会となりました。