弘前大学出版会では,平成24年1月から平成26年12月までに同出版会から刊行された32作品の中から,優れた作品を選考会議において選定し「第6回弘前大学出版会賞」として表彰を行いました。受賞作品には,教育学部准教授の髙瀬雅弘編著『弘大ブックレット№12 山田野―陸軍演習場?演習廠舎と跡地の100年―』が選ばれました。本書は,弘前大学関係者2名と地域で活躍する研究者2名の著者が,歴史学?考古学?社会学の視点から地域で聞き取り調書を行い,地域に刻まれた人々の記憶をまとめ上げたものです。授業の中から始まった地域調査は,本書の発行がきっかけとなり現在も様々な情報が寄せられ,調査を継続して進めており,研究のさらなる発展が期待されます。
7月1日,弘前大学において表彰式が行われ,佐藤敬188体育官网-【体育娱乐】@をはじめ,学内外の関係者が列席しました。受賞作品の著作者には,足達薫出版会編集長から記念の光学ガラス製オーナメントが贈られました。今回の受賞作は,新聞の記事掲載や書店週間ベストセラー等の地域の反響が非常に大きく,増刷もされています。本学の教育研究の成果を広く発信する本出版会の役割を体現する一冊となりました。
平成16年に学内組織として設立された同出版会は,昨年6月に設立10周年を迎え,大学教員の研究成果をはじめ,教養書,教科書,地域の特色や文化の紹介など活発な出版活動を行っています。6月末時点での累計出版数は169点となり,さらなる事業の普及?振興に努めています。