弘前大学は,平成27年11月4日(水),八戸商工会館1階弘前大学八戸サテライトにおいて,「弘前大学八戸サテライト平成27年度『ナチュラル?イノベーション講座』第1回目」を開催しました。
同講座は,青森県の農林水産や鉱業,環境などの自然由来の資源を活用した産業において,弘前大学の知的財産を基に新製品開発や新市場を開拓した手法や過程を紹介することにより,高度な付加価値を創出する企業や事業内でのチャレンジ精神豊かな人材育成を目指し,延いては県南地方の人材醸成に資することを目的に,平成27年11月4日(水)~平成28年2月18日(木)に掛けて全5回開催されます。
同講座初回は,八戸サテライトの髙橋客員教授の開講挨拶の後,講師の酒井 光夫 東北区水産研究所資源海洋部浮魚?いか資源グループグループ長から「未利用資源のいか加工は成長産業~日本における“いか”の役割」,嵯峨 直恆 弘前大学食料科学研究所所長から「北日本食の成長戦略に基づいた水産イノベーションと地域振興」と題した講義が行われました。講義では,酒井氏からイカの漁獲量の変遷,資源開発の歴史や現状等について,嵯峨所長から産学官連携による機能性食品開発の事例や成果等が説明されました。参加した26名の受講生らは,熱心に耳を傾けるとともに,「いかを利用した新たな加工品ができないか」等の意見が出るなど,活発な議論がなされ有意義な講義となりました。