弘前大学研究?イノベーション推進機構は,平成28年2月15日(月)に弘前大学医学部基礎校舎1階大会議室において,知的財産権の基礎知識や創出,管理,活用等に関する理解を深め,知的財産に対する意識を醸成することを目的に「知財塾」を開催しました。
当日は,特許庁において審査官を務めていた,国立大学法人山口大学 大学研究推進機構 知的財産センター長であり山口ティー?エル?オー代表取締役社長である 佐田洋一郎 氏を講師に迎え,「医療研究者?研究支援者のための特許と研究ノートの正しい活用法」と題しご講演いただきました。佐田氏からは,大学が期待する知的財産の機能と課題,医療分野において新たに取得可能となった特許,特許化において意識すべき知的財産のポイント等について解説いただき,特に研究データの管理は,発明者が帰属する大学等法人組織に求められること等について解説がありました。また,研究ノートは知的財産管理や研究の記録のためだけでなく,研究室で情報共有することで誤解や悩みに気づくためにも重要であると説明がありました。
46名の参加者は,大学と研究者に求められる特許取得の目的や医療関連技術の特許について熱心に聞き入っており,具体的な事例に基づいた質疑応答も活発になされ,知的財産管理の意識について理解を深める有意義な場となりました。