平成28年6月1日(水),弘前大学ボランティアセンターは,平成28年度第1回市民ボランティア講座「熊本地震現地調査 ボランティア活動状況報告」を開催しました。
当センターでは,東日本大震災発生後の平成23年4月11日より,「チーム?オール弘前」として毎月,岩手県野田村でボランティア活動を行っており,市民ボランティア講座を開催することで,より多くの弘前市民や188体育官网-【体育娱乐】@がボランティア活動の実状やその重要性を幅広く理解し,ボランティア活動へ積極的に参加してもらうことを目指しています。
同講座では,平成28年4月14日からの熊本地方を震源とした地震による現地の状況,ボランティア活動の状況についての報告が行われ,市民?188体育官网-【体育娱乐】@?188体育官网-【体育娱乐】@を合わせて30名が参加しました。大河原隆センター長から開催の挨拶の後,津島 太陽 氏(本学医学部医学科1年)から現地での活動について報告が行われました。報告の中では,活動した経緯や,支援物資の中でボールやシャボン玉等の子どものおもちゃが想像していた以上に被災した方々に喜ばれたエピソード等,現地での様子が伝えられました。
引き続き,渥美公秀氏(大阪大学大学院人間科学研究科教授?NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク理事長)から「熊本地震活動報告」が行われました。渥美氏は1995年の阪神?淡路大震災から災害ボランティア活動に参加しており,講演では「ただ傍にいること,立ち去らないこと」,制度や物ではなく「被災者中心」の支援をすること,「声なき声に」耳を傾けること,メディア等の「注目が集まらなくても」支援すること,「支援から交流,そして,復興へ」等,活動する上で大切にしていることや,現地での活動,直面した問題点について具体的に述べられました。
質疑応答では,熊本に知り合いがいるという方からの現地の様子を伺う質問や,ペットへのケアや飼い主への支援について等,多くの質問が寄せられました。
閉会の挨拶では,李 永俊 副センター長(人文社会科学部教授)から熊本地震発生後の弘前大学ボランティアセンターの活動について報告があり,一時的な支援だけでなく継続的な支援を検討していきたいこと,「忘れないこと」の重要性について述べられました。