平成28年8月22日(月)、弘前大学大学院医学研究科基礎大講堂において、東京大学医科学研究所研究倫理支援室 特任准教授 神里彩子氏を講師にお招きし、『医学?生命科学における研究倫理最前線』と題した特別講演会を開催しました。
本講演会は、弘前大学が文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択され、「略称:革新的『健やか力』創造拠点」として、企業および自治体とアンダーワンルーフの下「認知症?生活習慣病研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」を進めております。本講演会は、この活動を推進するにあたり、更なる知見を深めることを目的に実施しているもので、今回で18回目の開催となります。
今回の講演会では、来年度全面施行される予定の個人情報保護法等の改正に伴う倫理指針改正について、お話しいただきました。未確定な部分が多いものの、と前置きしたうえで、改正の影響が医学的研究に及ぶことに触れ、指針改正案のポイントとして5点<個人情報の定義の変更や匿名化、要配慮個人情報の導入、個人情報の取得?提供に関するIC手続き、匿名加工情報?非識別加工情報の取り扱いの追加>を挙げ、新指針施行までに我々が対応すべき事項に関して、現段階でわかっていることを情報共有していただきました。
当日は、雨天にもかかわらず約70名が参加。一般の方や188体育官网-【体育娱乐】@、188体育官网-【体育娱乐】@、企業等の関係者が聴講に訪れ、講演後には質疑応答や意見交換が活発に行われました。
今後、本拠点では個人情報保護法等改正に伴う倫理指針改正等への知見を深めて一層強化し、COI事業を展開する予定です。