医学部附属病院にて弘前保健所合同MERS患者受け入れ訓練を実施
2016.11.18
地域
弘前大学医学部附属病院では,平成28年11月14日,弘前保健所と合同で中東呼吸器症候群(MERS)疑似症患者発生を想定した搬送?収容の訓練を行いました。訓練は青森県庁や各保健所,消防事務組合,近隣の関係医療機関の感染制御担当者なども見学する中で行い,患者から保健所への連絡,患者自宅から病院への患者搬送と引き渡し,病院への患者の収容,診察と精密分析検査のための検体採取,検体の保健所への引き渡しという一連の流れを確認しました。
今回の訓練では,訓練をそつなくこなすことではなく,「患者受け入れに際して発生する様々な問題点をはっきりと認識すること」に注意が払われました。訓練後には,他国で発生したMERSの大規模な院内伝搬事例が紹介され,弘前大学医学部附属病院が2類感染症の指定医療機関として,搬入される患者さんは勿論のこと,病院を利用する全ての患者さんと働く職員にとって安全で快適な環境を提供することの重要性が確認されるとともに,今後の課題などについて活発な意見交換が行われました。
患者収容後喀痰を採取し,精密分析のため看護師から検査技師への検体を譲渡している様子。検体採取用具が扱いにくいなど細かな問題点の確認も実地訓練ならでは。