平成28年11月25日(金),弘前大学ボランティアセンターは,「平成28年度第2回市民ボランティア講座 熊本地震現地調査報告」を開催しました。
本センターでは,東日本大震災発生後の平成23年4月11日より,「チーム?オール弘前」として毎月,岩手県野田村でボランティア活動を行っており,市民ボランティア講座を開催し,より多くの弘前市民や188体育官网-【体育娱乐】@がボランティア活動の実状やその重要性を幅広く理解することで,ボランティア活動へ積極的に参加してもらうことを目指しています。
同講座では,平成28年4月14日からの熊本地方を震源とした地震から半年経過した現地の状況やボランティア活動の状況についての報告が行われ,市民?188体育官网-【体育娱乐】@?188体育官网-【体育娱乐】@合わせて24名が参加しました。大河原隆センター長から開催の挨拶の後,李永俊副センター長(人文社会科学部教授)から行われた報告では,熊本地震の特徴,ペットとの同行避難施設,収納機能を備えた段ボールのベッドやコインランドリーの設置等現地の様子が具体的に伝えられ,災害時や災害復興期に問われるのは「地域住民の自治力」であり,「日頃の自治力」が重要であると述べられました。また,台風10号による被害を受けた岩手県野田村,久慈市,岩泉町への支援活動についても「チーム?オール弘前」で実施し,のべ218人が参加したことが報告されました。
引き続き,本センターの活動に市民ボランティアとして参加経験がある気象予報士の藤田淳氏から「平成28年台風10号による災害について」の解説も行われました。解説では,台風10号により大きな被害が出た岩泉町を例に,気象予報士の視点から,降り続く「弱い雨」や「台風の低温化」に注意が必要であること,避難するタイミングについて,自分の住んでいる場所に置き換え普段から考えること,気象情報を確認し避難する準備を万全にしておくことの大切さについて述べられました。質疑応答では,台風の進路予想,予想精度や避難所の管理運営について質問が寄せられ,大変有意義な講座となりました。