2017年6月13日から16日にかけて、アメリカ合衆国ボストン郊外のウスター(Worcester)において国際標準化機構第85専門委員会第2分科委員会(ISO/TC85/SC2)が開催されました。本学からは被ばく医療総合研究所放射線物理学部門の床次眞司教授が出席しました。この委員会では、放射線防護に関する国際規格の策定を行なっています。同教授は放射能測定に関する第17作業部会に所属し、国内ではその主査を担当しています。今回はISO20043となる環境モニタリングについて、現存被ばく及び計画被ばく状況下での指針を第1部、緊急被ばく状況下での指針を第2部として、特に第1部の作業ドラフトの内容を議論しました。この規格は北海道科学大学の真田哲也教授と共同プロジェクトとして進めています。次回の会議までに第2部のスコープとアウトラインを準備することになりました。また床次教授は、ラドン濃度の校正方法に関する新しい規格を提案中で、今回はスコープと内容について絞り込みを行いました。次回の会議は今年11月中旬にフランスのボルドーで開催されます。
なお、本出張は経済産業省による平成29年度国際幹事等国際会議派遣事業により実施されました。