弘前大学大学院保健学研究科では、内外の大学院生や若手研究者が「放射線と健康」をテーマに幅広い問題提起と議論を深め、相互の問題意識の共有と理解を図るための教育シンポジウム The 4th Educational Symposium on RADIATION AND HEALTH by Young Scientists (ESRAH 2017)を9月23日、24日に開催しました。
このシンポジウムは、保健学研究科に所属する教員及び大学院生を中心に企画されるもので、講演座長や司会を含めた運営を大学院生と学部生が主体となって行うものです。
今回のESRAH 2017では、パンノニア大学(ハンガリー)のTibor Kovács博士、ハワイ大学のLorrie Wong博士、アイルランド環境保護庁のStephanie Long博士、インドネシア国家原子力庁のMukh Syaifudin博士ら教育講演者を含め、米国、アイルランド、ハンガリー、インドネシア、ウクライナ、韓国の海外6か国から、国内参加と合わせて68名の参加を得ることができました。
シンポジウムでは、4つの教育講演のほか放射線生物学を中心に、生物学的線量評価、放射線計測、放射線生物物理など、合わせて29演題についてのポスターセッションが行われ、活発な討論がされました。昨年のESRAH 2016よりも研究分野の幅が広がり、若手研究者同士のディスカッションも活気に溢れていました。この分野の多種多様性は参加した若手研究者にとって刺激的であると同時に、異なる分野の研究者から枠にとらわれない意見をもらえる貴重な場となりました。