弘前大学では,幹部級職員を主な対象とした社会連携や地域貢献に関わるFD?SD事業として,青森県西目屋村 関 和典 村長による講演会「『世界遺産と水源の里』の誇りを未来へ発信する」を,平成29年10月10日(火)に弘前大学人文社会科学部4階多目的ホールで開催しました。
この講演会は,文部科学省「地(知)の拠点整備事業」において,全学的に地域を志向した教育?研究?社会貢献を一層推進し,地域の再生?活用化の拠点となる大学を形成するため,平成20年12月に連携?協力に関する協定を締結した西目屋村の施策に対する見識を深めることを目的として開催されました。
講演会には,佐藤188体育官网-【体育娱乐】@をはじめ,役員,部局長,教育研究評議員などの幹部職員,188体育官网-【体育娱乐】@及び188体育官网-【体育娱乐】@などの本学関係者並びに関係自治体や地方金融機関も含め,約65名の聴講者が集まりました。
講演者の関村長からは,世界自然遺産白神山地の豊かな自然資源を活かした観光戦略,国際的にデザイン力が高く評価されているブナコ(株)の企業誘致等の空き校舎活用,高校卒業までの医療費完全無料や子宝育成奨励金など11の子育て支援対策,時代にあったエコタウンプロジェクトとしてのバイオマス産業都市構想など,青森県内で最も人口が少ない村だからこそできる,ユニークで魅力的な村づくりプロジェクトについて講演がありました。
聴講者からは,全国的に問題になっている人口減少対策や地場産業の振興について質疑がありました。これについて,関村長からは,「人口減少はそこまで問題と思っておらず,今住んでいる住民がいかに満足できるかだと思っている。地場産業については,山菜産業について,市場を西目屋村に作りたいと考えている。また,鳥獣被害が大きいので,大学と連携しながら対策を考えたい。」との回答があり,予定していた講演会時間を過ぎるまで質疑応答があるなど,大盛況のうちに終了しました。