2月9日(金)、弘前大学、青森県、弘前市は、科学技術振興機構JST共催のもと、シンポジウム「弘前大学COIヘルシーエイジング?イノベーションサミット2018」(アートホテル弘前シティ)を開催しました。
弘前大学は平成二十五年、文部科学省?JSTの産学官民連携研究支援事業「COI(センターオブ?イノベーション)」に採択され、青森県の短命県返上と健康長寿社会の実現を目標とした社会システムデザイン研究と事業化を実施しています。
当シンポジウムでは、弘前大学COI参画機関の産学官金トップやリーダーが一堂に会し、研究や取組みの成果について発表?討論しました。
開会にあたり、弘前大学の佐藤188体育官网-【体育娱乐】@、青森県の佐々木副知事、弘前市の葛西市長、JSTの真先理事、文部科学省の西本係長よりご挨拶を頂戴しました。
基調講演では、弘前大学の中路特任教授が「健康未来イノベーション戦略」と題してご講演し、啓発型健診の普及版や海外展開、個人向け腸内細菌叢解析サービスをはじめとした当拠点発が有する知財の可能性等についてもご紹介いたしました。
特別講演では、カゴメ株式会社 寺田社長が「“野菜生活”を科学する」と題して、本学にこの1月に開設した共同研究講座「野菜生命科学講座」や岩木健診の意義などについて、ご講演されました。
続けて文部科学省 西本係長が「文部科学省の目指す産学イノベーション戦略」、経済産業省の 西川課長が「経済産業省の目指す健康イノベーション戦略」と題し、ご講演されました。
続いて料理研究家 浜内先生が「次の世代に繋げるための、健康アクション」と題して、楽天や青森県食生活改善推進連絡協議会と協働する健康な食事啓発プログラムなどをご紹介くださいました。
地域を代表して、青森県医師会の齊藤会長が「短命県返上に向けた青森県医師会の取り組み」と題し、同会に付属する健やか力推進センターが県内で実施する健康リーダー人材育成事業についてご講演されました。
さらに青森経済同友会 杉本代表幹事が「青森県における健康経営について」と題し、青森県健康経営認定制度についてご紹介くださいました。
続いて、京都大学 奥野教授、東京大学医科学研究所 井元教授、名古屋大学医学部附属病院 中杤病院講師は、弘前大学が大規模健康調査「岩木健康増進プロジェクト」で13年間にわたって蓄積する二千項目の健康データを解析した最新の研究成果をご発表されました。九州大学、京都府立医科大学、名桜大学(沖縄)、和歌山県立医科大学は、岩木データと各大学のデータを連携させて得た成果をご紹介くださいました。
社会実装リレーでは、代表的な事例として、花王、ライオン、ベネッセ、イオン、楽天、ローソン、クラシエ、エーザイ、テクノスルガ、マルマンコンピュータサービス、東北化学薬品、日本コープ共済生活協同組合連合会が、それぞれの研究や取組みをご発表されました。
パネルディスカッションには産学官民18名のパネラーが参加して、日経BP社 特命編集委員?宮田氏、COI総括ビジョナリーリーダー代理?名古屋大学総長補佐?同大医学部附属病院 教授?水野正明氏を迎えて「寿命革命」をテーマに討論を行いました。
閉会にあたって、弘前大学の若林副188体育官网-【体育娱乐】@(医学研究科長)からご挨拶を頂戴し、当シンポジウムは大きな拍手に包まれて終了しました。
短命県返上と健康長寿社会実現に向け、当拠点は産学官民連携で、社会実装をますます推進してまいります。