国立研究開発法人国立環境研究所(以下、『国立環境研究所』という)と弘前大学は、白神山地のミズナラ林で行っていた5年間の長期的な温暖化操作実験(赤外線ヒーターによって土壌を人工的に温暖化させる実験)の結果から、微生物が土壌有機物を分解することによって発生する二酸化炭素の量が、1℃当たりの温暖化で6.2~17.7%(5年間の平均は10.9%)増加することを明らかにしました。また、この温暖化による二酸化炭素排出量の増進効果は、降雨の頻度と密接に関わっている事を示しました。
本研究から、白神山地のような冷涼湿潤な落葉広葉樹林帯でも、土壌に蓄積されている有機物の分解速度は、温暖化によって長期的に促進されることが示されました。
本研究の結果*は、2018年4月6日に米国地球科学連合(AGU)の学術誌「Journal of Geophysical Research: Biogeosciences」に掲載されました。
◇詳細はこちらをご覧ください。