弘前大学理工学部では,平成30年5月18日(金),「地震災害軽減に関するシンポジウム」を開催しました。このシンポジウムは1983年日本海中部地震から35年,1968年十勝沖地震から50年の節目にあたる今年,過去を振り返り,将来にそなえるために最新の知見を共有することを目的に開催され,学内外から約90名が参加しました。
シンポジウムではまず,小菅正裕教授から「あれから35年-変わったこと,変わってないこと」と題し,日本海中部地震から地震観測点が増えたなどの変わった点や,地震発生予測の難しさ等,現在も変わらないことの説明,災害への備えとして,防災リテラシーの向上が望まれるとの指摘がありました。次に上原子晶久准教授からは「台湾の地震に学ぶ」と題し,今年発生した花蓮地震の被害調査について説明され,続いて前田拓人准教授からは「津波発生予測と即時予測技術の最前線」と題し,津波予測技術の現状について紹介されました。最後に片岡俊一教授からは「次の地震にどうそなえるか」と題し,多様な主体が,多様なレベルで,事前から備えることが大事であること,また広域サポートの重要性について説明されました。