弘前大学

保健学研究科 野坂大喜講師が第33回世界医学検査学会にてASCLS賞を受賞

2018.10.17

保健学研究科 生体検査科学領域 野坂 大喜 講師がイタリア?フィレンツェ市にて2018年9月22日から26日まで開催されました第33回世界医学検査学会(The 33rd World Congress of the International Federation of Biomedical Laboratory Science)※1におきましてAmerican Society for Clinical Laboratory Science Award (ASCLS賞)を受賞しました。
(受賞研究概要)
1) Detection algorithm of inadequate blood specimens due to contamination with drip infusion solution at the clinical chemistry tests
輸液治療中患者の血液生化学検査において、誤って輸液溶液が検査用血液に混入する医療インシデントが発生することがしばしばあり、パニック値に至らない場合には見逃すケースがあることから、検知方法の確立が求められておりました。本研究では輸液混入に伴う検査値の変動を解析することで自動検知アルゴリズムの開発を行いました。
2) Development of Point of Care Testing for albumin test with whole blood specimen and data conversion algorithm to estimated serum albumin level
在宅医療患者においては栄養不足に伴って治療効果が低下するとともに、入院期間が延長することが地域医療上の課題となっております。本研究では在宅医療現場において医療者や患者自身が血液中のタンパク量を測定可能な小型分析装置を開発しました。
なおこれらの研究は、総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)※2の採択を受けて行われたものです。
※1世界医学検査学会(World Congress of the International Federation of Biomedical Laboratory Science)
2年に1度開催される臨床検査医学分野の代表的国際学会。
※2総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するために、ICTにおけるシーズの創出、研究者や研究機関における研究開発力の向上、世界をリードする知的財産の創出、国際標準を獲得することなどを目的として、新規性に富む課題の研究開発を委託する事業。