弘前大学ボランティアセンターでは,平成31年2月2日(土)に本学文京キャンパス大学会館及び総合教育棟にて,今年度3回目の市民ボランティア講座として『広がれ子ども食堂の輪』全国ツアーin青森を,社会福祉法人青森県社会福祉協議会及び『広がれ子ども食堂の輪』全国ツアー実行委員会と共催で開催しました。
本センターでは平成27年度から,弘前市,社会福祉法人弘前市社会福祉協議会と連携し,弘前市内の生活困窮世帯の小?中188体育官网-【体育娱乐】@を対象に,子ども達の学力向上を通じて貧困の連鎖を断ち切ることを目的とした学習支援活動を行ってきました。本講座は,子どもの貧困問題?孤食問題への対応策の一つとして全国に広まっている子ども食堂への理解を深め,少子化が進展しているこの地域において子ども達への支援の輪を広めることを目的に実施されました。
同講座は3部構成で開催され,午前中は第1部として,子ども食堂の運営を目指す団体や個人,子ども食堂を利用したいが実態が分からず抵抗を感じている方を対象に,軽食の提供や学習支援,遊びの提供を通じて子ども食堂の一例を体験してもらい,子ども食堂の多様な有り方について学ぶ事を目的に,「子ども食堂体験」 を大学会館2階201集会室?和室にて実施しました。
午後には第2部として,NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 理事長 栗林 知絵子 氏から「地域を変える,子どもが変わる,未来を変える」と題して,自身の活動を通じて経験した子どもの様々な問題や,全国の子ども食堂の事例,一団体でできることはとても小さいが,ネットワークを構築して活動すれば継続的な活動が可能となることなどについてご講演いただきました。
第3部では,分科会として,子ども食堂の基礎知識や開業の際の注意点などについての情報提供や意見交換を行う「たまご相談室」と,子ども食堂の運営者や開業準備をしている個人?団体を対象に,運営上抱えている問題についての相談や今後の活動の注意点などについて情報提供及び意見交換を行う「ひよこ相談室」を実施しました。どちらの相談室も時間いっぱい相談や意見交換が行われ,より実践的な情報提供を行うことができました。
最後に,本センター副センター長の李永俊から,地域を守るために子ども食堂は非常に大きな役割を果たすことができると考えており,青森県全体で連携して今後も子ども食堂や学習支援の展開を進めて行くことが重要であり,本学ボランティアセンターも188体育官网-【体育娱乐】@力を活用しながら役割を担っていきたい旨の総括がありました。
本講座には,子ども食堂経営者,福祉?行政関係者,本学188体育官网-【体育娱乐】@?188体育官网-【体育娱乐】@など全体で約80名の方々にご参加いただきました。基調講演に加えて,子ども食堂体験や相談室などの意見交換や交流の場を提供することで,様々なネットワーク形成に寄与することができました。今後も本センターでは,子どもが抱える様々な問題へ取り組んでいく予定です。
【弘前大学ボランティアセンターHP:http://huvc.net/】