弘前大学は,令和元年5月24日(金)に,青森県田子町との平成30年度連携調査研究事業成果報告会を,田子町役場において開催しました。弘前大学では,平成30年7月の本学と田子町との連携協力に関する協定の締結を契機に①田子町特産にんにくの栽培研究,②田子町農業構造動態調査研究,③田子町にんにく生産史研究の3事業に取り組んできました。
本報告会では,①田子町特産にんにくの栽培研究と②田子町農業構造動態調査研究について,30年度の成果報告が行われました。
報告会には田子町役場職員,弘前大学から24名が参加し,始めに,山本晴美 田子町長からご挨拶をいただき,「地域課題に対する役場の対応は対処療法的な対策となりがちだが,大学の知をもって理論的に問題に取り組む機会となった」旨のお話がありました。続いて,農188体育官网-【体育娱乐】@命科学部 高田晃 准教授から,にんにくの栽培技術に関して、調査研究結果が報告されました。続いて同学部 正木卓 助教から,田子町の農業生産構造や就業構造の調査結果が報告され,同町の農業における構造的な問題点や今後の動向予測及び対応策などについて報告がありました。最後に,石川 弘前大学理事(社会連携担当)から田子町長へ弘前大学70年史の贈呈が行われるとともに,「田子町との協定は本県の県南地域において最初の協定であり,本報告会は非常に意義深い。今後も南部地域との連携を強化していきたい」旨の挨拶があり,本報告会が締めくくられました。
都道府県別のにんにく生産量において、青森県は第1位であり、中でも田子町産のにんにくは、質の高いにんにくとして評価されています。本報告会においても,真剣に聞き入る役場職員の姿が見られ、にんにく及び農業に対する関心の高さを伺い知ることができました。今後の事業の発展が大いに期待できる報告会となりました。