弘前大学COI研究推進機構が実施する岩木健康増進プロジェクト健診が、9月17日から9日間の日程で、「中央公民館岩木館」および「岩木文化センターあそべーる」で始まりました。
16回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染防止のため、入り口では体温チェックを行い、参加者は15分毎に6名を入館させる完全予約制とし、また、健診を行うスタッフもマスクやガウンを着用するなど、感染対策を徹底しての実施となりました。
各健診ブースでは、医療スタッフ、大学職員、住民ボランティア、またCOI参画企業など約130名が健診業務にあたり、参加者ひとりひとりに健診方法などを丁寧に説明しながら健診を行っていました。
味覚検査のブースでは、参加者は紙コップに入ったさまざまな水を口に含み、辛味、甘味、酸味、うま味、塩味など、どのような味覚を感じるかを感染対策のためリモートで伝えていました。
今回の岩木健康増進プロジェクトの統括である中路重之特任教授は、「健康はマルチファクトリアル(多因子性)なもので、いろんなことが原因や要因につがなる。だから、いろんなデータを取らなければいけない。それは大学だけではできないこと。まさに、産学官金民が一緒に全体で動かないとイノベーションは起きない。」とこのプロジェクトの重要性を話しました。
健診の途中、各ブースを回っていた中路特任教授を見つけた参加者は、「先生!この度はおめでとうございます!」と笑顔で声をかけ、今月発表になったCOIの「イノベーションネットアワード2020」文部科学大臣賞受賞を喜び、また、自身の健診結果をスタッフに気軽に相談するなど、岩木地区の住民のみなさまのプロジェクト健診やCOI事業への関心の高さ、そして何より、弘前大学COIをとても身近に感じて健診に参加していただいていることが伺えました。これは、16年という長い期間、継続して健診にご協力いただいているからこその結果です。
最後まで健診を受けた参加者は、COI参画企業からの“おみやげ“を手に、笑顔で会場を後にしました。
岩木健康増進プロジェクトでは、最終日の25日(金)までに計537名の健診を行う予定です。
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