弘前大学COI研究推進機構健康未来イノベーションセンターが実施する令和3年度「岩木健康増進プロジェクト健診」が、令和3年11月16日(火)から11月23日(火)までの8日間の日程で、中央公民館岩木館及び岩木文化センターあそべーるで始まりました。
この健診は、地域住民の健康状態とその問題点を医学的観点から包括的かつ詳細に継続して調査し、今後の健康の維持?増進、日常生活活動および生活の質の向上、そして青森県の短命県返上につなげることを目的として平成17年から実施しているものです。
17年目を迎える今年度のプロジェクト健診は当初6月に実施の予定でしたが、全国的な新型コロナウイルス感染拡大を受け8月に延期した後、急激な感染拡大により再延期となり、今回2度の延期を乗り越えての実施となりました。
この健診ではいわゆる健康診断のような検査項目だけではなく、参画企業が実施する多種多様な検査を実施するのが特長です。カゴメのブースでは、てのひらを計測器にあてることで皮膚の色素を計測し野菜の摂取レベルが分かる検査を実施しているほか、クラシエのブースでは、指先の血流と血管のかたちから冷えを測定するなど、全36ブースが設けられています。
この健診を統括している健康未来イノベーションセンター長の中路重之特任教授は、「この健診には多くの企業、自治体、大学、住民が参加し、まさに産官学民が協働して実施している。その人間関係や連携関係がいずれ短命県返上の力となっていく。世界一のビッグデータとしての魅力、経済的効果、研究成果として世の中に役立つなど、すべての魅力を備えた『健康づくり』というプラットフォームの、その真ん中にあるのがこの岩木健康プロジェクト健診」と話しました。
11月23日(火)までの期間中に約600人の参加者が健診を受ける予定です。