弘前大学医学部附属病院メディカルスタッフ教育研修センターでは、メディカルスタッフの意識啓発やスキルアップ、国際化を目的に、順天堂大学大学院医学研究科の武田裕子教授による講演会「『やさしい日本語』の医療現場導入編」を、令和4年2月4日(金)にZOOM及び本院大会議室のハイブリット形式で開催しました。
講演会には、本院看護師、薬剤師、放射線技師、作業?理学療法士、検査技師、臨床工学技士、栄養管理士、事務職員等の患者対応がある部署だけではなく、本学保健学研究科教員など約60名が参加しました。
講演会では、在日外国人の8割以上が日常生活に困らない程度以上の日本語能力があり、195の国と地域の在日外国人の全てが英語を話せるわけではないことや、東京都外国人コロナ生活相談センターでは「やさしい日本語」が5割以上使われ、英語は1割程度しか使われなかったことに触れ、医療現場での導入?活用方法について説明がなされました。
また、本学留188体育官网-【体育娱乐】@2名(トウ?ギさん(中国)、エカ?ジャトニカ?ヌグラハさん(インドネシア))の協力により、本院の看護師と薬剤師が実際の医療現場で起こる状況として、湿布と鎮痛剤の処方と飲み方の説明をロールプレイする場面もありました。ロールプレイでは、日本人が思う「やさしい日本語」と、外国人が受け取る「やさしい日本語」のギャップに苦慮しつつも、尊敬語やオノマトペは使わない、文書を短く区切るなどのポイントを意識し、ジェスチャーも加えつつ、日本語でコミュニケーションをとることができ、受講者参加型の講演会となりました。
受講者からは、「外国人患者に対する苦手意識が薄くなった。」「外国人=英語の逆転の発想で面白かった。」「高齢者への対応にも応用が利く。」「ロールプレイ研修を継続して行ってほしい。」「ほかのコミュニケーションスキルも知りたい。」などといった声が聞かれ、大好評でした。
なお、本講演会は当日参加できなかった職員も後日視聴できるように、本センターの動画教材コンテンツとして整備する予定です。