弘前大学

【プレスリリース】弘前大学大学院医学研究科に共同研究講座「データヘルス研究講座」を開設 -健康診断とミルテル検査のデータから健康寿命の延伸に-

2022.03.30

国立大学法人弘前大学(188体育官网-【体育娱乐】@:福田 眞作)と、株式会社ミルテル(代表取締役社長:加藤 俊也)は、 2022 年1月1日付で、共同研究講座『データヘルス研究講座(英語表記:Department of Data Health Science)』を開設しました。

講座開設の背景

日本は、「人生100年時代」を迎え、全ての国民が元気に活躍し続ける社会、安心して暮らすことができる社会を創造していくことが求められています。また、近年国民の生活スタイルも多様化し、健康に対する意識も高まったことにより、生活者が「自分の健康は、自分のために、自分で守る」という考え方が広まって、個々人に寄り添った健康ソリューションを提供するニーズが高まってきています。このような時代のニーズに応えるために、弘前大学と株式会社ミルテルは、互いに連携することになりました。
弘前大学 COI(※1)では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト(※2)」の超多項目健康ビッグデ ータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めております。また、株式会社ミルテルでは、病気になる前から病気に備えるため、疾患の早期予測を調べることができる「ミルテル検査」の技術を持った企業です。
弘前大学 COI の超多項目健康ビッグデータと、「ミルテル検査」結果データとの解析により、新たな疾患予測や検査法を研究?開発することで、病気の予兆を病気にしないままの状態で保ち、健康的に過ごせる「健康寿命」の延伸に貢献することを目指します。

講座の概要

本講座では、弘前大学が実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータを活用し、「ミルテル検査」結果データと組合せ、未病状態を分析することで、健康診断結果から算出できる未病予測モデルを開発します。さらに他のデータを融合させ、新たな疾患や検査方法を研究開発します。

<講座名>『データヘルス研究講座』

<メンバー構成>
伊東 健 (教授:弘前大学大学院医学研究科)
中路 重之(特任教授:弘前大学大学院医学研究科)
玉田 嘉紀(教授:弘前大学大学院医学研究科)
三上 達也(教授:弘前大学大学院医学研究科)
藤井 穂高(教授:弘前大学大学院医学研究科)
葛西 秋宅(助教:弘前大学大学院医学研究科)
加藤 俊也(株式会社ミルテル 代表取締役社長)
遠藤 恒介(株式会社ミルテル 研究開発部?事業開発部 部長)
松尾 祐児(株式会社ミルテル データサイエンス部 部長)
林 さくら(株式会社ミルテル データサイエンス部 データサイエンススペシャリスト)

<契約期間>2022年1月1日~2024年12月31日(予定)
<設置場所>弘前大学大学院医学研究科(青森県弘前市在府町5)

(※1)弘前大学COI
革新的イノベーション創出プログラム「COI STREAM」とは、“10 年後の理想とする社会”(将来像)からバックキャスティング(振り返り)した研究活動を行い、創出された新しい成果を社会実装させることで大きなイノベーションを起こすために長期間(最大 9 年間)の研究を支援する文部科学省?JST(科学技術振興機構)の大型研究支援プログラムです。
弘前大学 COI は、全国 18 拠点の一つに採択され、青森県弘前市岩木地区で 2005 年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の 2,000~3,000 項目にわたる超多項目健康ビッグデータを解析することで、認知症?生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装することを目指しています。

(※2)岩木健康増進プロジェクト
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から実施している健康調査で、2,000~3,000項目という世界に例のない膨大な検査項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。

【株式会社ミルテル】
株式会社ミルテルは、医療機関を介した世界オンリーワンの技術を用いた血液検査による未病検査(テロメアテスト)、「がん」などの疾患の早期発見を促す検査(ミアテスト)の提供を通じて、健康長寿の延伸および医療費削減への貢献を推進しています。

■ プレスリリースはこちら(270KB)