弘前大学

JSPS二国間交流事業(ウガンダ共和国との共同研究)がスタート

2022.09.15

ウガンダ共和国との共同研究についてミーティングを開催

8月4日(木)および8月5日(金)の2日間にわたって、JSPS二国間交流事業(ウガンダ共和国との共同研究)のlaunch meetingが、ウガンダ共和国首都Kampala所在の国立Makerere大学人文社会科学カレッジ会議室にて開かれました。

会議では、事前に配布された研究企画書Research Proposal: A Study of the Career Decisions of Humanities and Social Sciences’ Students after the Popularisation of Universities in East Africa: With Special Reference to Their Issues and Structure of Choices をもとに、以下の2点について検討され、各自の調査計画が報告されました。

  • 東アフリカにおける中高等教育の普及と若年層の進路決定の社会的過程という主題の共有
    (ウガンダ共和国の現行の中高等教育制度についての情報共有を含む)
  • インタビュー聞き取り調査の実施について、その方法論の議論
    (ライフヒストリーや簡易なフィールドワークといった質的な研究の意義の確認を含む)

東アフリカ各国ではこの四半世紀のあいだに中等教育進学率が上昇し(ウガンダでは10%から25%に)、高等教育進学率も上昇傾向にあり、大学定員増や公立?私立大学の新設がすすみ、地方からの大学進学希望者は急増しました。学歴社会化とともに中高等教育学費支弁困難(休学?中退)?学卒後就職困難(未就業)などの状況もすすみ、社会問題化しています。

この共同研究は、今年度と来年度との2年間調査を行い、こうした状況のなかで大学進学、とくに人文社会科学系の学部進学への希望aspiration、学費の壁をクリアする家族の方途、学卒後の就職の見通しに関する若者たちの経験の世界に踏み込んでいきます。

会議には、日本側代表の白石壮一郎(本学人文社会科学部、准教授)、ウガンダ側代表のPeter Atekyereza教授(マケレレ大学人文社会科学カレッジ)ほか両国メンバー8名、人文社会科学カレッジ長代理Dr. Eric Awich Ochen、および在ウガンダ日本大使館などからゲスト2名が参加しました。

ローンチミーティング集合写真

(前列右から時計回りに)
Professor Atekyereza Peter (Department of sociology and social anthropology, College of Humanities and Social Sciences, Makerere University, UGANDA), Dr. Eric Awich Ochen (Deputy principal of College of Humanities and Social Sciences, Makerere University), Dr. Shiraishi Soichiro (Faculty of Humanities and Social Sciences, Hirosaki University, JAPAN), Mr. Kitambo Enos (Gulu University, UGANDA), Dr. Karusigarira Ian (National Graduate Institute for Policy Studies, JAPAN), Dr. Shiino Wakana (The Research Institute for Languages and Cultures in Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, JAPAN), Dr. Daimon Midori (Institute for International Collaboration, Hokkaido University, JAPAN), Ms. Babirye Rebecca (Tokyo Christian University, JAPAN), Dr. Kassim Mwanica (Gulu University, UGANDA), and Dr. Mudondo Constance (College of Humanities and Social Sciences, Makerere University).