弘前大学

教育学部 蒔田准教授が台湾とつないで オンライン出前授業を実施

2022.10.03

2022(令和4)年9月30日、弘前大学教育学部の蒔田純准教授(政治学)が、台湾とオンラインでつないで主権者教育の出前授業を行いました。蒔田准教授は2019年、選挙をテーマにしたアニメーション「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」を作成し、それを用いて国内外の小学校で出前授業を実施していますが(2022年9月までに7ヶ国で47回実施)、今回は同アニメーションの中国語字幕版(中国語タイトル:政治城的民主)を使って行う初めての台湾での授業です。

アニメーションでは、村長選挙に二人の候補者(キャンディさんとデイトさん)が立候補し、各々の主張を聞いた上で生徒たちが実際に投票を行います。あらかじめその後のストーリーが二つ用意され、生徒たちの投票結果によってストーリーが分岐するという模擬投票的な仕掛けが盛り込まれています。

授業は台北市の市立北投文化小学校で行われ、対象は6年4組22名でした。生徒たちはアニメーションでキャンディさんとデイトさんの主張を確認した後、グループでディスカッションを行い、実際に投票しました。結果は15票対7票でキャンディさんの勝利でした。

生徒たちは皆、楽しみながらも熱心に議論し、人生で初めての投票に興奮している様子でした。授業を終えた生徒たちからは「選挙の意義が分かった。早く大人になって投票に行きたい。」「自分とは違う意見を持っている人とも話し合うことが大切だと知った。」等の意見が聞かれました。

蒔田准教授は、「自分たちの生活と政治はつながっていること、自分たちの行動によって社会は変えられることを生徒たちに分かってもらいたい」と授業のねらいを述べ、「民主主義の定着?浸透に向けて、海外での出前授業を続けていきたい」と今後の意気込みを語りました。