弘前大学

八戸冬季国体の表彰状に「りんご剪定枝和紙」が使用されます

2022.12.20

青森らしいりんごを使った「ご当地和紙」で八戸冬季国体を盛り上げます

本学教員や地元企業などでつくる「りんご/さくら和紙研究会」(会長:弘前大学教育学部技術教育講座?廣瀬 孝 准教授)は、2023年1月28日~2月5日にかけて青森県八戸市や南部町で開催される「特別国民体育大会冬季大会」向けの表彰状として、未利用資源であるりんご剪定枝を原料にした「りんご剪定枝和紙」を提供しました。
今回の表彰状は、りんご剪定枝という青森ならではの素材を使用し、メンバーも「オール青森」で取組みました。
青森県で開催する国体の表彰状に県産の和紙が使用されるのは初めてのこととなります。今回の「りんご剪定枝和紙」を使った表彰状は、冬季国体スケート競技会の男女総合、女子総合、アイスホッケー競技会総合の3種目の1位~8位用の表彰状として使われます。

オール青森の制作メンバー 協力内容

りんご/さくら和紙研究会、弘前大学

  • りんご剪定枝の収集
  • チップ化
  • 弘前産のトロロアオイ栽培(教育学部?栽培研究室(勝川 健三 教授))
  • 紙の評価(教育学部?木材加工研究室(廣瀬 孝 准教授))
  • 紙漉き(planning & products 乙 成田 雅美)
  • 紙漉き補助(教育学部4年?木材加工研究室所属 八島 光勇)
  • 全体企画調整(研究?イノベーション推進機構 山科 則之 URA)

三菱製紙株式会社八戸工場

  • りんご剪定枝のパルプ化の無償協力
  • 青森県?岩手県産の針葉樹パルプの無償提供

有限会社アサヒ印刷(りんご/さくら和紙研究会メンバー)

  • 表彰状印刷

研究会および八戸国体情報

りんご/さくら和紙研究会

https://hirosaki-forum.jp/study/washi/
https://www.facebook.com/ringosakurawashi/

特別国民体育大会冬季大会 未来へつなぐ八戸国体

https://hachinohe-kokutai2023.jp/

市長表敬の様子
(前列左より廣瀬准教授、熊谷八戸市長、佐々木副市長、アサヒ印刷?漆澤社長、後列左より教育学部4年?八島さん、研究?イノベーション推進機構?山科URA、三菱製紙八戸工場?佐藤工場長、佐藤技術担当マネージャー)

りんご剪定枝を原料にした表彰状。ケースには、「表彰状は、青森県のりんご剪定枝を主原料とし、手漉き和紙の手法にて作成しています。」と記載されています。

完成した表彰状を持つ廣瀬准教授と八島さん

弘前大学教育学部の圃場で栽培されたトロロアオイから「ネリ」(りんごや針葉樹、楮の繊維を均一に水の中に分散させるために使用)を出すために木槌で叩いている様子

りんご剪定枝パルプ

三菱製紙八戸工場から無償提供を受けた国産の?針葉樹パルプ?と楮を攪拌し、りんごのイメージで赤く染める

紙漉き用の槽に赤く染めた針葉樹パルプと楮、りんごパルプ、ネリを加える

溜め漉きの手法で表彰状用の紙を漉く

ガーメント(衣服)プリントで印刷

関連情報

弘前大学公式ウェブマガジンHIROMAGA「未利用資源に新たな価値を!りんご?さくら剪定枝で和紙づくり」
https://www.hiromaga.com/20210521-7191/

りんごの剪定枝を使用した紙を使った作品例を展示しています
/topics/74574/

未利用資源であるりんご剪定枝和紙が「弘高ねぷた」で活用されました
/topics/76036/

ねぷた期間中、JAL機内でりんご剪定枝和紙を使ったミニねぷたがお出迎え
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【弘前大学 研究室探訪!】~教育学部 木材加工研究室(廣瀬孝准教授)編~
https://www.hiromaga.com/20221216-10914/