2023(令和5)年2月4日(土)八戸サテライトにて、縄文セミナー「縄文生活のリアルに迫る」を公益財団法人シルバーリハビリテーション協会と共同で開催しました。
同セミナーでは、多様な環境の日本列島で、いくつもの気候変動を経験してきた縄文文化が、1万年以上維持できたのはどのような戦略によってなのか、持続可能な社会を目指す現代に対するヒントを求め、縄文人の知恵について学びました。
初めに、弘前大学人文社会科学部 上條 信彦教授から、動物の捕獲、木の実などの食料獲得と加工?保存、素材を加工して道具を作り現在と大きく違わない技術を確立していた漁労について、お話がありました。環境や植生帯の変化に対応した高度な技術の他にも、1つの資源に依存せず、多様な動植物の習性を理解することで、生活を成り立たせていたことが説明されました。また、後半では染色や織りの技術と、他地域との交流が紹介され、精神的に余裕のある豊かな生活を送っていたことを学びました。
当日は会場参加とオンライン配信で43名の参加がありました。先生が持参した籠や鉱石などの見本を手に取るなどの体験もあり、最後の質疑応答では受講者から質問が飛び交う有意義な講義となりました。