令和5年度 第2回「放課後の子どもの居場所づくりを考える研修会」を開催
2023.08.02
地域
弘前大学地域創生本部では、令和5年7月22日(土)に弘前市と共催し、弘前市みやぞの児童センターにて「放課後の子どもの居場所づくりを考える研修会 講師訪問型実践研修『野あそび』」を開催しました。この研修会は子どもにとって居心地のよい居場所づくりを考える機会を創出するとともに、子どもの主体性を尊重した遊びや生活体験などの提供の仕方を学ぶことを目的としています。
『野あそび』では、講師が用意した妖精のしろちゃんからの手紙に沿って植物や昆虫を探し、観察します。研修会当日は、みやぞの児童センターと北児童センターの子どもたちが80名、児童支援員が10名参加しました。
まず初めに、遊戯室に集まり、しろちゃんからの手紙を確認したあと、写真の中の虫を探すことで虫目を養うプログラム「虫のかくれんぼ」を実施し、子どもたちはまわりの環境と見分けがつかないほど上手く隠れている虫の写真に驚きながら、虫を探しました。次に、児童センター隣の弘前市こどもの広場に出て、自分が聞こえた音を線や形で表現する「サウンドマップ」を作成するため、それぞれ間隔を空けて座り、静かに周りの音に耳を澄ませていました。最後に、城北交通公園広場まで徒歩で移動し、思い思いに虫や植物を探しました。見つけた生物には自分で考えた名前を付け、おもしろいと思う特徴などを自然観察カードに記入し写真に残しました。
研修会後の振り返りでは、講師から「『野あそび』を継続していく事での子どもたちの変化に注目して欲しい」と講評があり、児童支援員からは「大人では見つけられない虫も子どもたちは見つけていて楽しそうな様子が印象的だった」といった感想も聞かれました。
今後もみやぞの児童センターと昨年度研修に参加した三岳児童センターでは妖精のしろちゃんと手紙のやりとりによる『野あそび』を続け、研究発表につなげていく予定です。