弘前大学医学部附属病院は、今年度新たに病院長補佐(国際化担当)のポストを設け、医師、コメディカルスタッフ、事務職員など多様な職種の職員で構成される国際連携推進ワーキンググループを設置しました。9月13日に同院メディカルスタッフ教育研修センターを共催に加え、医療法人社団KNI北原国際病院の林祥史病院長を講師として招き、キックオフ講演会「大学病院の国際連携の可能性を探る!」を開催しました。
講演会には、袴田健一附属病院長をはじめ、各診療科の医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、栄養管理士、事務職員、医学部188体育官网-【体育娱乐】@など国際連携に興味関心がある関係者33名が参加しました。講演では、林講師が病院長として管理運営されてきたカンボジアの病院の取組として、海外に「人」「設備」「システム」などの日本医療をパッケージして、いわば病院丸ごと輸出したことにより日本人医師がスムーズに海外で医療を提供できた仕組みについて紹介されました。
質疑応答では、医療材料が限られた中での医療提供に関すること、海外でメディカルスタッフが活動する条件、医療従事者の教育コストなどについて、活発に意見交換が行われ、予定時間を超過するほどの盛況でした。
講演後のアンケートでは「慢性疾患を主な対象としている内科医による国際医療活動のニーズや海外での災害医療を知りたい」「尿や髄液の鏡検に関して海外医療機関と交流したい」といった声があり、ワーキンググループではこれらのアンケート結果を踏まえて、国際連携を推進していく予定です。