弘前大学と弘前市は、2024(令和6)年5月22日(水)から28日(火)までの7日間、令和6年度「弘前市いきいき健診」を実施します。この健診は、病気の予防法などを明らかにしようと、弘前大学や九州大学など全国8拠点が参画する研究事業〔健康長寿社会の実現を目指す大規模認知症コホート研究(日本医療研究開発機構AMED採択研究)〕の一環として、2016(平成28)年度より開始しました。
対象は65歳以上の弘前市民で、平成28年度と平成29年度にベースライン調査を実施し、その後2年毎の追跡調査を経て、最終的に10年間継続して健診を行います。健診は隔年で受診いただいており、今年は平成28年度に最初の健診を受けた方の4回目の追跡調査となり、期間中に約700名の健診を予定しています。
健診初日の22日(水)には、会場となる岩木文化センター あそべーる(弘前市)に櫻田宏弘前市長が視察に訪れ、健康未来イノベーションセンター長の三上達也教授から各種健診の説明を受けました。健診項目は、身長?体重?体組成、骨密度、内科診察などのほか、歩行速度を検査するブースや、図形の模写などにより認知機能を検査するブースなどが設けられています。
櫻田市長は「健康都市を掲げる弘前市では、市民一人ひとりが長く元気にいきいきと活躍する社会を作ることが『ひとの健康』という面で大きな目標になっている。このいきいき健診が、市民の健康への意識づくりに繋がってると感じている」と述べました。また三上達也教授は「健診を受ける方はそうでない方に比べて医療費が低い傾向がある。自分の健康状態を把握することで健康意識が高まるので、この健診を有効活用して欲しい。3年後すべてのデータが揃った後に、どういった生活習慣をしている方が認知症になりやすいのかなどのデータを一般の方にも還元できると考えている」と今後の展望を語りました。
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