弘前の伝統工芸品といえば津軽塗が有名ですが、医学部附属病院では令和6年3月に弘前市内在住の三上瑛子さんより津軽塗のピアノを寄贈いただきました。このピアノは今から約50年前に100台ほど限定製造されたもののうちの1台で、寄贈者のご家族が長年大切に弾いてきた貴重なものです。この度「患者さんはじめ大学病院の方々に音楽に親しんでいただきたい」とのご厚意により寄贈いただきました。
医学部附属病院ではこのピアノのお披露目も兼ねて、2024(令和6)年5月15日(水)に入院患者さん限定の院内コンサート「ピアノとオーボエの夕べ」を開催しました。ピアノ寄贈者の三上さんの音楽仲間でもある市内の音楽家、古川佳子さん(ピアノ)と西沢勝則さん(オーボエ)により、クラシックの名曲をはじめジブリ映画から「さんぽ」や「崖の上のポニョ」のほか、「瑠璃色の地球」などお馴染みの音楽を演奏していただきました。感染症対策のため入院患者さん限定ではありましたが、大勢の入院患者さんが会場に訪れ、生演奏ならではの会場に響き渡るハーモニーに聴き入っていました。
コンサート会場となった外来待合ホールには、看護週間を記念して看護部の企画による美しいフラワーアレンジメントが展示されており、観客の皆さんには生花も鑑賞していただく機会となりました。