弘前大学

共同研究講座「移動体験?Well-being 研究講座」を開設【マツダ株式会社 × 弘前大学大学院医学研究科】

2024.06.19

プレスリリース内容

国立大学法人弘前大学(188体育官网-【体育娱乐】@:福田眞作、以下「弘前大学」)と、マツダ株式会社(広島県安芸郡府中町社長兼 CEO:毛籠 勝弘、以下「マツダ)は、2024年4月1日付で、共同研究講座『移動体験?Well-being研究講座 (英語表記:Department of mobility experiences and well-being research)』を開設し、6月10日に弘前大学において開設式を執り行いました。

左から:(弘前大学)伊東教授、三上教授、村下機構長、中路特別顧問、玉田教授、石橋医学研究科長、福田188体育官网-【体育娱乐】@、(マツダ株式会社)今田道宏執行役員、山本寿英技術研究所長、坂本和夫同副所長、本田正徳同総括研究長、道田奈々江同研究所主幹研究員、山崎陽同研究所アシスタントマネージャー

講座開設の背景

日本は、人生100年時代を迎え、全ての人々が元気に活躍し続ける社会、安心して暮らすことができる社会を創造していくことが求められています。また、人々の生活スタイルも多様化し、健康に対する意識が高まったことにより、生活者が「自分の健康は、自分のために、自分で守る」という考え方が広まって、個々人に寄り添った健康ソリューションのニーズが高まってきています。
このような時代のニーズに応えるために、弘前大学とマツダは、互いに連携することになりました。

弘前大学COI—NEXT(※1)では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト(※2)」の超多項目健康ビッグデ ータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めております。
また、マツダは、時代に適合して走る歓びを進化させ、日常の移動体験の感動を量産するクルマ好きの会社になるという「2030 VISION」の実現に向けて取り組んでいます。誰もが安全?安心?自由に移動ができる社会に貢献し、日常に動くことへの感動や心のときめきによって一人ひとりの「生きる歓び」に貢献することを目指しています。
このたび、弘前大学の超多項目健康ビッグデータに基づく予防医療の研究基盤と、マツダの「ひと中心」の思想や技術を融合し、「ひとを理解する」研究を加速するために本講座を開設しました。

講座の概要

カーライフや自動車の運転といった「移動」に関する体験が、個人個人の Well-being にどのような影響をもたらすかについて、個人の詳細な健康データと直接結びつけて検討した研究はほとんどありません。本講座では、カーライフを通じ Well-being を実現するために必要な知見を得るための研究活動を行い、詳細な個人の運動や認知の能力、性差や社会環境、生活習慣といった個人差を理解して寄り添うことで、心身の健康や幸福体験、Well-being に繋がる車のあり方を導き出すことを目指しています。

<講座名>「移動体験?Well-being 研究講座」

<メンバー構成>
玉田 嘉紀 (教授:弘前大学大学院医学研究科)
村下 公一 (教授:弘前大学 188体育官网-【体育娱乐】@特別補佐/健康未来イノベーション研究機構長)
伊東 健 (教授:弘前大学大学院医学研究科)
三上 達也 (教授:弘前大学大学院医学研究科)
中路 重之 (特別顧問:弘前大学)
沢田 かほり (助教:弘前大学大学院医学研究科)
中澤 麻衣 (助教:弘前大学大学院医学研究科)
中井 英二 (マツダ株式会社 執行役員)
今田 道宏 (マツダ株式会社 執行役員)
山本 寿英 (マツダ株式会社 技術研究所?所長)
坂本 和夫 (マツダ株式会社 技術研究所?副所長)
本田 正徳 (マツダ株式会社 技術研究所?統括研究長)
道田 奈々江 (マツダ株式会社 技術研究所?主幹研究員)
小平 剛央 (マツダ株式会社 技術研究所?主幹研究員)
山崎 陽 (マツダ株式会社 技術研究所?アシスタントマネージャー)
釼持 寛正 (マツダ株式会社 技術研究所?アシスタントマネージャー)
岡田 健太 (マツダ株式会社 技術研究所?シニアスペシャリスト)
目良 貢 (マツダ株式会社 技術研究所?シニアスペシャリスト)
足立 崇勝 (マツダ株式会社 技術研究所?シニアスペシャリスト)
近藤 俊樹 (マツダ株式会社 技術研究所?研究員)
大林 弘宗 (マツダ株式会社 技術研究所?研究員)
桑江 良周 (マツダ株式会社 技術研究所?研究員)

<契約期間>2024年4月1日 ~ 2027年3月31日
<設置場所>弘前大学大学院医学研究科附属健康未来イノベーションセンター(青森県弘前市在府町5)

(※1)弘前大学COI-NEXT拠点
弘前大学では、2022年10月に文部科学省?国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました。弘前大学COI-NEXT拠点では、健康を基軸に、若者が地域で働きたいと思える成長産業として魅力的なヘルスケア産業を創出することによって、地域の人々を健康にしながら経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現をめざしています。これまでの弘前大学COI拠点の成果を発展的に承継し、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指すプロジェクトです。

(※2)岩木健康増進プロジェクトと弘前大学COI拠点
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。弘前大学では、2013年に文部科学省?JSTによる「センター?オブ?イノベーション(COI)プログラム」に採択され、岩木健康増進プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータの解析により、認知症?生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装する研究活動を弘前大学COI拠点で展開しました(2013~2022年)。

■ プレスリリースはこちら(402KB)