弘前大学

五戸川に設置された魚道を遡上する生き物たちを調べました ~天然アユが遡る川の再生~

2024.07.03

プレスリリース内容

本学研究者

弘前大学農188体育官网-【体育娱乐】@命科学部 弘前大学農188体育官网-【体育娱乐】@命科学部 助教 矢田谷 健一(農188体育官网-【体育娱乐】@命科学部ホームページの「教員紹介」へ)

本件の概要

青森県では、自然環境豊かな地域にふさわしい青森県の川づくりを進めるべく、「多自然川づくり」をキーワードにした新たな川づくりプロジェクトとして、「A!RiverⅡプロジェクト」を推進しています。弘前大学は、本プロジェクトのアドバイザーとして参画し、実際の設計?施工において協働しています。
この度、本プロジェクトの第一弾として令和5年8月に設置された五戸川の魚道(切谷内落差工?佐野落差工)を対象に、矢田谷助教の研究グループが調査を実施しました。
この結果、アユをはじめとする生き物たちの遡上が確認され、川の連続性が確保されていることが明らかになりました。

調査結果の概要

  • 青森県から特別採捕許可を得た上で、令和6年6月19日から27日にかけて、断続的に魚道上流端に採捕網を設置しました。そして、遡上してくる生き物たちを捕まえて、種類と数を調べました。
  • 下表の調査結果一覧に加えて、採捕網の試験設置時に採捕されたカジカ1個体を含めると、計8種150個体の遡上が確認されました。
  • この度の調査によって、海から遡上してくるアユ等の生き物の通り道が確保できていることが明らかになりました。河川の連続性が確保されたことにより、天然アユの個体数増大や分布域拡大に加え、地域の皆様が取り組んでおられるサクラマス等の放流活動等の効果が、より一層発現しやすい環境になったものと考えられます。

詳細

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プレスリリースに関するお問合せ先

弘前大学農188体育官网-【体育娱乐】@命科学部 地域環境工学科 助教 矢田谷 健一
TEL:0172-39-3843
E-mail:yatayahirosaki-u.ac.jp